YAMINABE Fes! ― 創作集団コルドロン

秋田県で活動している『創作集団コルドロン』のブログです。サークルの活動や展示会など、色々な情報をお伝えします。

2014年03月 | ARCHIVE-SELECT | 2014年05月

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【今昔秋田綺譚】に込められたもの

 おばんです。
 裏方担当の逆木です。


 作品紹介も終わり、巻物製作の紹介も終わり、いよいよ展示会当日まで残りわずかとなりました。
 この辺りで、【今昔秋田綺譚】という企画、そしてタイトルに込められたものをお話ししたいと思います。


 まずはタイトルから見ていきましょう。
 【今昔秋田綺譚】。
 こんじゃくあきたきたん。
 「今昔」とはその名のとおり、今と昔。ただし、今と昔と言っている以上、そこには必然的に「未来」が意識されます。『鹿野姫』に始まり『花の咲く星』で終わる物語を、今を生きるコルドロンが生み出すことで、昔も今も未来でさえも、完全制覇です。
 次に、「秋田」。なんせ、此処は秋田ですので。もともとコルドロンには「秋田を題材に創作活動をする」というテーマがありますので、これは外せません。
 そして、「綺譚」。「奇譚」じゃないの? と思われるかもしれません。ごもっともです。あえて「奇」ではなく「」としたのは、単なる「怪奇話」で終わらせることなく、“綿々”と“紡”がれてきた伝承の“糸”を受け“継”ぎ、新たな物語を今の視点で“織”り成すという意識を込めるためです。もっとも、単“純”に語感が“綺”麗というのもありますが。


 企画に込められたものについて。
 コルドロンはあくまで「創作集団」です。創作するのが第一の目的です。
 変な誤解の生じないように言っておきますが、秋田を題材にしているからといって、【今昔秋田綺譚】はいわゆる「地域おこし」や「まちおこし」が目的なのではありません。
 たまたま題材を秋田に、身近な伝承に求めただけであって、メンバーが行ったのは、まさに常日頃から真摯に取り組んでいる完全なる創作に他なりません。「地域おこしに繋げよう」とか「まちおこしに役立てよう」とか、そのような意図はありません。仮に、今後そのような展開になったとしても、それはあくまで各作品が評価された結果です。

 ではなぜ、わざわざタイトルに「秋田」を冠し、わざわざ「秋田」を題材に選び、「地元」の伝承をアレンジするという企画を行うのか?


 それはもう、ひとえに、秋田が好きだからです。
 自分たちの生きる土地に伝わる物語が面白いからです。
 そして、創作を純粋に楽しんでいるのです。楽しいからやっているのです。


 この一年半、数々の素晴らしい出会いがあり、同時に多くの困難にもぶつかりました。
 それでも、それでもなお、我々は二度の冬を越えて、ついにここまで辿り着きました。
 創作に対するひたむきな熱意こそが我々の両脚となり、コルドロンを走らせてきました。


 その果てに出来上がったものを、多くの方々に目にしてもらえることを願ってやみません。
 メンバー一同、心よりお待ちしております。



ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。
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| 今昔秋田綺譚 | 18:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】完成しました!

 おばんです。
 たくらみ担当の逆木です。


 本日、横手市のわいわいプラザにコルドロンのメンバーが集結し、今昔秋田綺譚の巻物を製作しました。
 今までの試作とは違い、やり直しのきかない真剣勝負。
 全身全霊、指先に魂を込めます。

巻物製作中


 そしてついに、巻物も、ポスターも、完成です!

ポスター完成!

巻物完成2

巻物完成1



 会場設営、そして展示会本番が楽しみでなりません。

 後に今昔秋田綺譚と命名される第二弾企画が産声を上げてから、一年と半年。
 いよいよ、ここまでやってきました。


 ぜひ、ぜひ! 会場でご覧ください。


 それでは、半年前にイベントで配布した「コルドロンのZine」に書いた、今昔秋田綺譚の紹介文をもっておしまいとします。



 記憶は受け継がれ、語られてはじめて、伝承となる。
 永い時を越え、営々と灯されてきた伝承の光。
 そして現代、時代に翻弄されて消えつつあるその光を絶やさないために、今を生きる私たちができることは、いったい何なのか?

 それは、私たち自身が語り部になること。
 私たち自身の言葉で、生まれ育った地の物語を伝えること。

 創作集団コルドロンが織り成す、才気絢爛刮目必至、極彩弾ける一大絵巻、その名は今昔秋田綺譚。
 ふるさと秋田の新たなる一頁に、

 乞う御期待!





ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

| 今昔秋田綺譚 | 23:35 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】作品紹介・『鹿野姫』

 くわだてごと担当の逆木です。


 いよいよ作品紹介も最後になりました。
 本日ご紹介するのは『鹿野姫』です。


 原案提供と物語は逆木一。
 絵はゑびすさんです。

 せっかくですので、今昔秋田綺譚の今までの経緯についてもお話ししましょう。
 今昔秋田綺譚は、『鹿野姫』から始まった言っても過言ではありません。
 

 2012年11月、『出羽ノ国草子』という展示会を成功させた創作集団コルドロンは、早速次の企画の立ち上げに取り掛かります。当時はまだサークルの新参だった私も、第二弾企画の最初期から携わっていました。
 そして、11月中に、第二弾企画の最初の草稿が出来上がりました。
 まだ『今昔秋田綺譚』という名称も何もありませんでしたが、その時から既に、
・絵描き×物書きのコラボレーション
・秋田を題材にした作品制作
・伝承を今日の視点でアレンジする
 という、第二弾企画における大きな柱は出来上がっていました。
 また、どんな作品を作るのか、ということについては、「各メンバーが地元の伝承等の題材を持ち寄り、提案する」ということも決まっていました。 

 その年の冬。
 第二弾企画の言い出しっぺということもあり、私は早速、ひとつの物語の草稿を仕上げ、メンバーに提示しました。こんな感じで題材を出して、アレンジすればいいんじゃないかな? ということを示すためでした。これが『鹿野姫』の原型です。
 後日、メンバーの手に渡ったその草稿はある人の目に留まり、その方はコルドロンの門戸を叩きました。
 ゑびすさんです。
 「この話の絵を描きたい」とゑびすさんが言ってくれた時は、正直、感激しました。
 これがゑびすさんとコルドロンの出会いでした。

 2013年3月。
 『鹿野姫』の物語が完成し、企画の名称も『今昔秋田綺譚』に決定します。このタイトルに込められたものは、また今度の記事で。
 当初考えていた鹿野姫の表現形式は、私が当時作った文書を見ますと、
「『絵巻』、文章は縦書きにて物語は右から左へと展開。上に絵、下に文。今後(紙芝居的な展開もあるかも?)を考えて、絵と文は切り離す方向で。絵それ自体は一枚一枚ながら、展示に際してはそれぞれの間隔を狭めて連続性を出したい」
 とあります。既に「絵巻」というキーワードが出ていますが、この時点ではまだ物理的な絵巻物を作ることまでは想定していなかったようです。
 しかし、この提案に対し、ゑびすさんが
「もういっそ巻物作っちゃえばいんじゃね?」
「それだ!」

 こうして、やがて今昔秋田綺譚の統一表現形式となる「絵巻物」というアイデアも、鹿野姫から生まれました。
 そして、長い長い製作期間が始まります。


 それでは、前置きが長くなりましたが、作品紹介と参りましょう。


『鹿野姫』


 突然ですが、
・秋田の女性
・秋田のお米
・秋田新幹線 
 この三つに共通するものとはいったい何でしょうか?

 そうです。こまち。「小野小町」です。
 世界三大美人のひとり。六歌仙に選ばれたただひとりの女性。秋田美人のルーツ。
 色々ありますが、秋田のイメージを一身に負って立つこの女性は、秋田県雄勝町が出生の地とされています。
 これはもう、今昔秋田綺譚で取り上げないわけにはいきませんでした。
 『鹿野姫』のベースにあるのは、「小野小町とは何者か?」という疑問です。
 秋田県雄勝町における小野小町の伝承は、下記のページでわかりやすく紹介されているのでご覧ください。

道の駅おがち「小町の郷」・小野小町伝説

 『犬子市由来記』の紹介記事でも似たようなことを書きましたが、この手の伝承には疑問点、あるいはツッコミどころが多く存在します。

・なぜ、小野小町は秋田県雄勝町出身でなければならないのか?
 (小野小町の出生地とされる場所は日本中にあります)
・なぜ、小野小町はあれだけの才能を発揮できたのか?
・なぜ、小野小町は都を離れ故郷に帰ってきたのか?
・そもそも、小野小町とは何者だったのか?

 物書きとして、あくまで伝承を物語として冷静に考えた時、決して見逃すことのできない疑問点が見つかります。
 数々の疑問と、それに対する答えを求める姿勢が、『鹿野姫』として結実したわけです。

 『鹿野姫』の物語を作り上げるにあたり、小野小町に関する多くの文献を調べました。
 その中で、決定的な役割を果たしたのが、今から200年ほど前に秋田を旅した紀行家・菅江真澄の著作『小野のふるさと』の記述です。詳細は書きませんが、私はそこから、「小野小町とは何者か」「なぜ小野小町は故郷に帰ってきたのか」という疑問に対する答えを得ました。
 そこに、雄勝町に残る伝承や、謡曲『関寺小町』の要素を加え、『鹿野姫』の物語を紡ぎました。
 『鹿野姫』という作品は、「小野小町」という謎の女性に対する、私なりの回答です。
 文章量的には決して饒舌に語る作品ではありませんが、物語を作り上げるにあたり、ありったけの心血を注いでいます。


 さて、『鹿野姫』に心血を注いでいるのは、私だけではありません。
 絵を担当するゑびすさんもまた、並々ならぬ熱を『鹿野姫』に込めています。

 まず、完全アナログ原稿です。
 PCは一切介在させず、取り寄せた長尺の和紙に直接絵を描いています。
 さらに、汚れや傷といった表現/加工も施すということで、おおよそ作り得る最高の作品に向かって邁進しています。
 こんな具合に。

和紙表現

 いったいどんな絵巻に仕上がるのか、今日の時点でもなお明らかではありません。ラフ以降、私も本編を一切見させてもらっておりません。情報閉鎖してまで全身全霊で取り組んでいるゑびすさんの絵を、ただ、ただ、信じて待つのみです。しかし、待ち遠しくてなりません。

 ここに一枚の絵があります。
 本編に関しては完全秘密主義のゑびすさんが、ポスター製作用にと描いてくれたものです。

鹿野姫

 『鹿野姫』という作品を端的に示すこの絵から、みなさまは何を読み解くでしょうか?

 物語の中身について、あえてここでは語りません。 
 お伝えしている通り、『鹿野姫』の原案は「小野小町」という女性です。
 とはいうものの、作品の中に小野小町という言葉は一切登場しません。
 ですが、『花の咲く星』同様、最後まで見終わった時、きっと小野小町のことを思い起こしてもらえるはずです。
 その時こそ、小野小町の“本質”に連なることができたという意味で、『鹿野姫』という作品は大成功だったと言えるでしょう。


 『鹿野姫』。
 今昔秋田綺譚の作品中、最も昔の物語であり、実際の展示においても、最初にみなさまをお出迎えします。


 ぜひ、会場で目の当たりにしてください。


ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

| 今昔秋田綺譚 | 11:30 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】巻物製作・最終局面

 おばんです、くわだて担当の逆木です。


 ついに、今昔秋田綺譚まで一週間を切りました。
 色々と最終局面です。


 こんな具合に、来るべき完成に向けて着々と準備が進んでいます。

巻物1

 今から一年ほど前、A4の紙に『鹿野姫』の文章と絵コンテを書いたものを連結して巻きました。ただ巻いただけで、芯はありませんでした。
 次に、サランラップの芯に巻きました。
 さらにその次に、木の芯に巻きました。

 巻物の作り方を調べようにも、「おもちゃ」「工作」の次に出てくるのは「美術工芸品」の領域になってしまい、今昔秋田綺譚で目指すべきレベルのものを作るためには、結局自ら試行錯誤するしかありませんでした。
 言い出しっぺということもあり、物理的な巻物製作のリサーチと試行も逆木が担当しました。
 数本の試作試行を経て、正月に『秋田の仰事』を和紙を用いて作り上げるにおよんで、コルドロン的絵巻物の製法は完成しました。
 今昔秋田綺譚で展示する作品には、「絵巻物」と聞いて思い浮かぶような、いかにも美術品・伝統工芸品めいた仰々しさや立派な装飾はありません。コストや技術の問題もあり、「モノ」としては、あくまでささやかなものです。
 しかし、「表現技法としての絵巻物」という意味なら、その本懐を十全に発揮できるものが出来たと自負しています。そしてそれこそ、今昔秋田綺譚が求めたものです。

 本日、メンバーの注いだ心血がついに和紙として出力されてきました。
 繋がり、連なる日まで、あと少しです。

巻物2

巻物3



 絵巻・今昔秋田綺譚。
 ぜひ、会場で紐解いてみてください。



ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

| 今昔秋田綺譚 | 22:47 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】作品紹介・『セツガ』

 おばんです、逆木です。

 本日ご紹介するのは『セツガ』です。


 物語はしゃおたいさん。
 絵はふらっとさんです。

 今昔秋田綺譚の他の作品は形こそ違えど、基本的に「原案」となる何らかの物語がありますが、この『セツガ』にはそれがありません。
 『セツガ』は物語ではなく、「キーワード」から生まれた作品です。
 で、そのキーワードが何かというと、「マタギ」、そして「雪女」。
 マタギならともかく、雪女は別に秋田に限った話じゃないような……と思われるかもしれませんが、それはそれとして。聞こえてくるところによると、絵を担当したふらっとさんの「女の子が描きたい!」という要望にしゃおたいさんが応じたとかなんとか。なんせ自発的な創作なわけですから、己の欲望に素直になることは重要です、はい。
 それはそれは好き勝手に、雪降る秋田を舞台にお話を膨らませてくれました。
 こんなのもアリ。それが今昔秋田綺譚。

 というわけで、『セツガ』には「雪女にしてマタギ」というハイブリッド妖怪(?)が登場します。
 そんなマタギ雪女と相まみえるのは、熊。マタギといったらやはり熊です。熊。
 ただし、『セツガ』において描かれる「マタギvs熊」の展開は実際のマタギ猟とはまるで異なり、集団による連帯も緻密な戦術もありません。

 あるのは、ひとえに……

セツガ1

 !?

setuga 2

 雪女と熊の激突は、色々な意味でメンバーの度肝を抜いたまさかの展開へ。

 諸事情により『セツガ』は巻物の形にはなっていませんが、会場ではモニタを使用し、疑似絵巻として展示を行います。 
 作品的にも展示形態的にも創作意欲的にも、今と昔が錯綜混合したハイブリッド絵巻、『セツガ』。


 ぜひ、会場でご覧ください。



ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

| 今昔秋田綺譚 | 00:58 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】作品紹介・『自由の杉』

 おばんです、逆木です。

 本日ご紹介するのは『自由の杉』です。


 横手市平鹿町には「一本杉」という集落があります。
 集落の名にもなっている大きな一本杉は、江戸時代、多くのキリシタンがその根元で処刑されたという、悲しい歴史が伝えられています。
 コルドロンのメンバーのしゃおたいさんが、自分の地元に伝わるこの伝承に正面から向かい合い、作品を制作しました。

 原案提供と物語はしゃおたいさん。
 絵はJUMBOさんです。

 それでは、『自由の杉』の本編を少しばかり覗いてみましょう。


『自由の杉』


 物語は、一本杉の根元で二人の男が出会うところから始まります。
 行き倒れ、気を失った男――西衛と、彼を見つけた男――吉右衛門。
JYU03.jpg


 目を覚ました西衛から、吉右衛門は驚くべき事実を告げられます。
 なんと、西衛は幕府によって徹底的な弾圧を受けている「キリシタン」だったのです。
 キリシタン本人はもちろん、それをかくまった者もまた、処刑を免れません。
 しかし吉右衛門は、西衛を役人に突き出すようなことはせず、西衛が一本杉にやってきた経緯を聞き、そして彼自身かねてから疑問に思っていた「キリシタンとは何者なのか」という問いを西衛にぶつけます。

 時は江戸。
 幕府から迫害を受け、見つかれば処刑されるとわかりきっているのに、なぜキリスト教を信仰するようになったのか。
 なぜ、そうまでしてキリスト教を信仰するのか。
 そんな吉右衛門の問いに対し、西衛は予想外の答えを返します。
JYU16.jpg


 西衛の話を聞いた吉右衛門もまた、ある決意を固めます。
 そして、容赦なく襲い掛かる「時代」という名の嵐に対し、二人が取った行動とは……!
JYU19.jpg



 “江戸時代のキリシタンに対する迫害”という難しいテーマから目を逸らさず誠実に取り組んだ結果、『自由の杉』は今昔秋田綺譚の中で随一の社会派作品となりました。

 しゃおたいさんはこの作品で、“キリシタンへの迫害”という歴史に取材しつつ、キリスト教や江戸時代といった個別の事物を越えた、人間における本質的な“何か”を描きました。
 その物語を絵で表現したのは、コルドロンのリーダーのJUMBOさん。『うぶめの怪』に加え、本作品も担当です。「歴史を学び、語り継ぐ」ということに大きな重責を感じられたそうですが、様々な「動き」を感じさせる見事な絵巻を完成させました。

 二人の男の運命はどのような行く末を辿るのか。
 そして、タイトルの『自由』とは、いったい何を意味するのか。


 ぜひ、会場で見届けてください。



ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

| 今昔秋田綺譚 | 17:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】作品紹介・『秋田の仰事』

 おばんです、逆木です。

 本日ご紹介するのは『秋田の仰事』です。


 この作品は、今年の1月4日に横手Y2ぷらざで行われたイベント「創作てぃーたいむin横手」に集まった、総勢20名以上のクリエーターの手で作り上げられました。
 「創作てぃーたいむin横手」は元々、秋田に住んでいる、あるいは秋田に縁のあるクリエーターの交流の場を作るというのが目的でした。そして、その場の成果物を何か作ろうということで、私が企画提案させていただきました。

 作品のテーマはずばり「秋田の行事」。しかし、作品タイトルはあえて『仰事』としています。それは、“行事”に限定することなく、クリエーターひとりひとりが抱いている「秋田のコレにはたまげた!」という想いを表現してもらうためでした。

 総枚数20枚。
 絵描きには絵を、物書きにはなんと短歌を作ってもらい、それぞれの情景が示す春夏秋冬の順で巻物としました。

 その成果が、こちらです。
当日写真


 ひとりひとりが抱く「こりゃあ仰天!」の詰まった『秋田の仰事』は、今昔秋田綺譚で展示する中で最初に完成した作品となりました。
 ご協力いただいたみなさま、ありがとうございました!
 秋田の仰事


 それにしても、各作品へ注がれた熱意もさることながら、私が感動したのは、「秋田の行事/こりゃたまげた! をテーマに作品を作りましょう」といういささか突拍子もない提案に対し、誰一人として難色を示さなかったことです。
 それどころか、みなさん、描きたくて書きたくて仕方がなかったとでも言わんばかりに、凄まじい勢いで作品を仕上げられました。
 当日の参加メンバーは主に10代~30代。秋田においては超が付くほど若々しい面子です。そんな彼らが、何の準備も事前説明もなしに、瞬く間に秋田をテーマにした作品を作り上げてしまったわけです。

 大袈裟かもしれませんが、私はそこに秋田の未来を垣間見ました。
 若者だって、秋田のことが大好きなのです。
 自分自身の故郷について調べ、学び、本当によく知っています。
 厳しい現実も何もかも抱え込んでなお、愛さずにはいられないのです。
 
 「創作てぃーたいむin横手」、そして出来上がった『秋田の仰事』はそのことを確信できた、得難い機会でした。


 まさか、こんな人まで!?
 となること間違いなしの豪華制作陣でお送りする『秋田の仰事』。
 秋田の若者の地元愛と創作意欲が目いっぱい注ぎ込まれた『秋田の仰事』。
 

 
 ぜひ、会場にてご覧ください。



ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】作品紹介・『犬子市由来記』

 おばんです、逆木です。

 本日ご紹介するのは『犬子市由来記』です。


 原案となったのは、湯沢市の冬の風物詩である「犬っこまつり」というお祭りです。詳細は湯沢市の観光情報をご覧ください。
 そして、『犬子市由来記』とあるように、この作品は犬っこまつりの「由来」に焦点を当てています。

 原案提供と絵はほほいさん。
 物語は霧雨絢さんです。

 さて、湯沢市が公式に載せている「犬っこまつりの由来」を要約しますと、以下のようになります。


 佐竹の殿様が秋田に転封されて間もないころ、湯沢の町を騒がす「白討」という盗賊がいた。白討は白昼堂々予告をしては盗みを働き、人々を震え上がらせていた。
佐竹殿は見事白討を成敗し、二度とこのような災いが起こらないよう、米粉で作った犬のお菓子を門前に祀るようになった。
 これが犬っこまつりの由来である。



 え? 終わり!?
 白討って何だったの!?
 それになんで犬? 犬ナンデ!?

 毎年恒例のお祭りも、冷静に伝承を見てみると、突っ込みどころ……もとい、想像/創造の余地がいくらでもあることに気付きます。そんな時こそ、今昔秋田綺譚の出番です。
 霧雨絢さんはこの“隙間”をどのような物語に仕上げたのでしょうか。

 それでは、『犬子市由来記』の本編を少しばかり覗いてみましょう。


『犬子市由来記』


 時は江戸初期。
 秋田に転封されてきた佐竹の殿様は、湯沢の町を騒がす「白討」なる盗賊の存在を耳にします。白昼堂々と盗みを予告したうえで、何もかもを奪っていく白討を湯沢の人々は恐れ、佐竹殿は白討の征伐を約束します。

 そして、今日もまた、白討の予告が高々と湯沢の町に掲げられたのでした。
犬子市由来記③


 佐竹殿はひとり、予告を受けた屋敷で白討を待ち構えます。
犬子市由来記⑥


 そして、その時、何かが……!
犬子市由来記⑦



 コルドロンの湯沢市出身メンバーをして「その発想はなかった!」とうならせた、霧雨絢さんによる学術センス溢れる物語と、コルドロンの副リーダーであるほほいさんが自らの殻をぶち破る勢いで描き抜いた数々のイメージ。

 白討とは何者か。
 佐竹殿はいかにして白討を制したのか。
 なぜ湯沢の人々は門前に犬のお菓子を祀るようになったのか。

 犬っこまつりの由来に関する諸々の疑問に対する答えが、『犬子市由来記』にはあります。


 ぜひ、会場にてご覧ください。



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◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

| 今昔秋田綺譚 | 23:09 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】作品紹介・『花の咲く星』

 おばんです、逆木です。


 結構間が空いてしまいました。
 早速、作品紹介第二弾と参りましょう。
 今回ご紹介するのは、『花の咲く星』です。

 先の記事でも触れましたが、この『花の咲く星』の原案は『北限の椿』という男鹿半島の伝承です。
 まずは、『北限の椿』がどのようなお話なのかをご紹介します。
 幸いなことに、『花の咲く星』はきっと原型を知っていたほうが楽しめます。


『北限の椿』

男鹿半島・椿地区に能登山と呼ばれる山がある。
この山にはヤブツバキが生育しており、近くの道路には白い木碑がたっている。
碑の曰く、「大正11年 天然記念物指定/ヤブツバキ自生北限地帯」

かつて、イワシ漁の盛んだった男鹿半島には多くの人足が必要だったため、他地域からの出稼ぎ達がよく訪れた。
彼等の中にいた一人の若者が、地元の女と恋をした。
二人は結婚を誓って、若者は「稼ぎを実家に届けたら戻る、1年後には来るから」と女を残し、船で帰って行った。
そして、3年が経過した。
若者が水難に遭ったか、地元で別の女がいたか、さっぱり判らなかったが、嘆き悲しんだ果て、女は……


……


 こちらが、原案となる『北限の椿』の伝承です。
 後半の展開はぼかしましたが、もうこの時点で、様々な感情を掻き立てる優れた物語と言えます。
 そして、この原案をどのようにアレンジするかが、『花の咲く星』物語担当の私の役目でした。

 とはいうものの、原案の時点で完成された物語であり、さらに絵を描かれる寺田イサザさん自身、既に原案を直球勝負で作品化されていたりして、生半可なものでは文字通り話にならないという状況でした。
 ただ、こういうところが物書きとしての腕の見せ所でもあるわけでして。
 『北限の椿』を、「三つの要素」にまで還元し、そこから物語を再構築して出来上がったのが、これから紹介する『花の咲く星』です。



『花の咲く星』



椿1
椿2
椿3
椿4
椿5


 ひたすら続く宇宙、そして星へ落ちていく船。
 このシーン、「巻物」というメディアを選択した瞬間から絶対に盛り込みたいと思っていました。本当なら右から左へと展開していくのですが、ブログの仕様上、上から下に見ていっても雰囲気は掴めると思います。
 ひとめ見ただけでは、「えッ!?」となるかもしれませんが、絵巻を最後まで見終わった時、きっと『北限の椿』を思い起こしてもらえるはずです。
 ご覧のとおり『花の咲く星』は原案に強烈なアレンジを施しています。しかし、それでいて、『北限の椿』のエッセンスは何も損なわれていません。
 そして、それこそが、【今昔秋田綺譚】なのです。

 『花の咲く星』の絵を担当されたのは寺田イサザさん。
 原案となった『北限の椿』を提供してくれました。
 私のトンデモな翻案にも難色を示すどころかむしろ歓迎といった具合で、凄まじい勢いで絵を仕上げられました。足元の土から遥かな宇宙まで、今昔秋田綺譚の作品中随一のスケールで展開する本作は、まさにイサザさんの筆致によって血の通う物語となりました。

椿6


 船の乗員はいったい何と出会い、どのような軌跡を辿るのでしょう。
 寺田イサザさんによる鮮烈なイメージは、ぜひ会場にて、絵巻物の形でご覧ください。

 『今昔秋田綺譚』6作品の最後を飾るに相応しい、一大叙事詩がお待ちしております。



ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

| 今昔秋田綺譚 | 00:17 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】イメージポスターが完成しました! &展示作品タイトル紹介

 みなさま、おばんです。
 コルドロンのたくらみ担当の逆木です。

 タイトルにもありますとおり、ついに今昔秋田綺譚のイメージポスターが完成しました!
 先の記事にも試作版がちょろっと登場しておりましたが、その正式版ということになります。

 百聞は一見に如かず。
 どうぞ!


ブログ用
(クリックで多少大きくなります)


 
 『今昔秋田綺譚』には、その名のとおり、様々な時代を舞台にした作品があります。
 このポスターでは、右から左へ、各作品の登場人物を通して、古い時代から新しい時代……を通り越して未来へと駆け抜けていくイメージを目指しました。右から左への展開という意味では、このポスター自体が巻物と同じコンセプトを持っています。
 会場ではこのポスターがみなさまをでっかくお出迎えします。


 それではせっかくですので、右から、すなわち古い時代から、各作品のタイトルと製作者、そしてそれぞれの『原案』を紹介します。
 いずれ個別に紹介記事を書きますので、お楽しみに。



『鹿野姫』
原案:「小野小町」・菅江真澄『小野のふるさと』・謡曲『関寺小町』
物語:逆木一
絵 :ゑびす



『犬子市由来記』
原案:「湯沢市犬っこまつり」・『湯沢市史』
絵 :ほほい。
文章:霧雨絢



『自由の杉』
原案:「一本杉のキリシタン伝説」(『横手のキリシタン』より)
物語:しゃおたい
絵 :JUMBO



『うぶめの怪』
原案:「産女の妖怪」・「妹尾兼忠」(横手市の伝承)
絵・文:JUMBO
キャラクター原案:寺田イサザ
紹介記事はコチラ



『花の咲く星』
原案:「北限の椿」(男鹿半島の伝承)
絵 :寺田イサザ
物語:逆木一



 これら五作品に加え、デジタル展示の『セツガ』、そして秋田のクリエーターの皆様の多大なるご協力のおかげで完成した『秋田の仰事』の展示もあります。
 このふたつについても、いずれ紹介記事を書きます。



 各作品の真価は、ぜひ会場でご覧ください!
 



【今昔秋田綺譚】

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

| 今昔秋田綺譚 | 00:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】作品紹介・『うぶめの怪』

 みなさま、おばんです!(秋田における「こんばんは」の意)
 今昔秋田綺譚の言い出しっぺで裏方担当の逆木です。


 5月3日まで一カ月を切りました!
 これから展示会までの期間を最大限盛り上げるべく、展示される作品をひとつずつ紹介していきたいと思います。
 今回は、その記念すべき第一弾となります。

 ちなみに以下の紹介文は、昨年発行した『コルドロン 秋のZine』のものを改造しました。



『うぶめの怪』


 ある晩、横手城へと夜勤に向かう妹尾兼忠(せおかねただ)は、橋の上で赤ん坊を抱いた妖艶な女性に、この子をしばらく抱いていてくれと、頼まれる。
 怪しいと思いつつも断りきれずに引き受けてしまうが、次第に赤ん坊は重くなり、愛らしい顔は恐ろしく豹変し、ついに覚悟を決めた兼忠は……!

1_2014040622421859b.jpg


 ひょんな事から、不思議な事件に巻き込まれた兼忠。

 預かった赤ん坊の正体は?
 赤ん坊を抱いていた女の正体は?
 そして、兼忠は夜勤に間に合うのか!?

 横手の蛇の崎橋を舞台とした、ちょっと不思議な物語。



 はい!
 というわけで、この『うぶめの怪』は、横手市の蛇の崎橋に伝わる「妹尾兼忠」の物語に取材した作品です。
 作者は、創作集団コルドロンの頼れるリーダー、JUMBOさん。
 原典への取材は勿論のこと、絵も、文章も、ほとんどひとりでこなしました。
 JUMBOさんが描く愛嬌ある登場人物が、時におかしく、時に怪しく紙上を行き交います。
 「絵巻物」というメディアについても大いに研究されており、絵と文章が交互に連なる古典に忠実なレイアウトばかりではなく、右から左へとダイナミックに広がる展開も数多く用意されています。
 こんな具合に。

2_20140406225033b97.jpg

 さらに驚くべきは作品ボリューム。
 この『うぶめの怪』、上下巻合わせてなんと16メートル以上!
 今昔秋田綺譚で展示される作品の中で最大の長さを誇ります。
 取材も絵も文もひとりでこなしてこのボリューム、さらにメンバーの中で一番早く作品を仕上げたという凄まじさ。さすがリーダーです。

 JUMBOさんの地元愛と、巻物ならではの創意工夫に溢れた『うぶめの怪』。
 これこそまさに、巻物で見てこそです!

 みなさま、ぜひ会場でご覧ください!



【今昔秋田綺譚】

開催日時:2014年5月3日(土)9:00~19:00・5月4日(日)9:00~16:00

開催場所:横手市交流センター「Y2プラザ」 1階オープンスペース

入  場:無料

主  催:創作集団コルドロン

展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。

| 今昔秋田綺譚 | 23:06 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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