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YAMINABE Fes! ― 創作集団コルドロン

秋田県で活動している『創作集団コルドロン』のブログです。サークルの活動や展示会など、色々な情報をお伝えします。

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】作品紹介・『花の咲く星』

 おばんです、逆木です。


 結構間が空いてしまいました。
 早速、作品紹介第二弾と参りましょう。
 今回ご紹介するのは、『花の咲く星』です。

 先の記事でも触れましたが、この『花の咲く星』の原案は『北限の椿』という男鹿半島の伝承です。
 まずは、『北限の椿』がどのようなお話なのかをご紹介します。
 幸いなことに、『花の咲く星』はきっと原型を知っていたほうが楽しめます。


『北限の椿』

男鹿半島・椿地区に能登山と呼ばれる山がある。
この山にはヤブツバキが生育しており、近くの道路には白い木碑がたっている。
碑の曰く、「大正11年 天然記念物指定/ヤブツバキ自生北限地帯」

かつて、イワシ漁の盛んだった男鹿半島には多くの人足が必要だったため、他地域からの出稼ぎ達がよく訪れた。
彼等の中にいた一人の若者が、地元の女と恋をした。
二人は結婚を誓って、若者は「稼ぎを実家に届けたら戻る、1年後には来るから」と女を残し、船で帰って行った。
そして、3年が経過した。
若者が水難に遭ったか、地元で別の女がいたか、さっぱり判らなかったが、嘆き悲しんだ果て、女は……


……


 こちらが、原案となる『北限の椿』の伝承です。
 後半の展開はぼかしましたが、もうこの時点で、様々な感情を掻き立てる優れた物語と言えます。
 そして、この原案をどのようにアレンジするかが、『花の咲く星』物語担当の私の役目でした。

 とはいうものの、原案の時点で完成された物語であり、さらに絵を描かれる寺田イサザさん自身、既に原案を直球勝負で作品化されていたりして、生半可なものでは文字通り話にならないという状況でした。
 ただ、こういうところが物書きとしての腕の見せ所でもあるわけでして。
 『北限の椿』を、「三つの要素」にまで還元し、そこから物語を再構築して出来上がったのが、これから紹介する『花の咲く星』です。



『花の咲く星』



椿1
椿2
椿3
椿4
椿5


 ひたすら続く宇宙、そして星へ落ちていく船。
 このシーン、「巻物」というメディアを選択した瞬間から絶対に盛り込みたいと思っていました。本当なら右から左へと展開していくのですが、ブログの仕様上、上から下に見ていっても雰囲気は掴めると思います。
 ひとめ見ただけでは、「えッ!?」となるかもしれませんが、絵巻を最後まで見終わった時、きっと『北限の椿』を思い起こしてもらえるはずです。
 ご覧のとおり『花の咲く星』は原案に強烈なアレンジを施しています。しかし、それでいて、『北限の椿』のエッセンスは何も損なわれていません。
 そして、それこそが、【今昔秋田綺譚】なのです。

 『花の咲く星』の絵を担当されたのは寺田イサザさん。
 原案となった『北限の椿』を提供してくれました。
 私のトンデモな翻案にも難色を示すどころかむしろ歓迎といった具合で、凄まじい勢いで絵を仕上げられました。足元の土から遥かな宇宙まで、今昔秋田綺譚の作品中随一のスケールで展開する本作は、まさにイサザさんの筆致によって血の通う物語となりました。

椿6


 船の乗員はいったい何と出会い、どのような軌跡を辿るのでしょう。
 寺田イサザさんによる鮮烈なイメージは、ぜひ会場にて、絵巻物の形でご覧ください。

 『今昔秋田綺譚』6作品の最後を飾るに相応しい、一大叙事詩がお待ちしております。



ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。
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