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YAMINABE Fes! ― 創作集団コルドロン

秋田県で活動している『創作集団コルドロン』のブログです。サークルの活動や展示会など、色々な情報をお伝えします。

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【YA・MI・NA・BE・fesⅡ 今昔秋田綺譚】作品紹介・『自由の杉』

 おばんです、逆木です。

 本日ご紹介するのは『自由の杉』です。


 横手市平鹿町には「一本杉」という集落があります。
 集落の名にもなっている大きな一本杉は、江戸時代、多くのキリシタンがその根元で処刑されたという、悲しい歴史が伝えられています。
 コルドロンのメンバーのしゃおたいさんが、自分の地元に伝わるこの伝承に正面から向かい合い、作品を制作しました。

 原案提供と物語はしゃおたいさん。
 絵はJUMBOさんです。

 それでは、『自由の杉』の本編を少しばかり覗いてみましょう。


『自由の杉』


 物語は、一本杉の根元で二人の男が出会うところから始まります。
 行き倒れ、気を失った男――西衛と、彼を見つけた男――吉右衛門。
JYU03.jpg


 目を覚ました西衛から、吉右衛門は驚くべき事実を告げられます。
 なんと、西衛は幕府によって徹底的な弾圧を受けている「キリシタン」だったのです。
 キリシタン本人はもちろん、それをかくまった者もまた、処刑を免れません。
 しかし吉右衛門は、西衛を役人に突き出すようなことはせず、西衛が一本杉にやってきた経緯を聞き、そして彼自身かねてから疑問に思っていた「キリシタンとは何者なのか」という問いを西衛にぶつけます。

 時は江戸。
 幕府から迫害を受け、見つかれば処刑されるとわかりきっているのに、なぜキリスト教を信仰するようになったのか。
 なぜ、そうまでしてキリスト教を信仰するのか。
 そんな吉右衛門の問いに対し、西衛は予想外の答えを返します。
JYU16.jpg


 西衛の話を聞いた吉右衛門もまた、ある決意を固めます。
 そして、容赦なく襲い掛かる「時代」という名の嵐に対し、二人が取った行動とは……!
JYU19.jpg



 “江戸時代のキリシタンに対する迫害”という難しいテーマから目を逸らさず誠実に取り組んだ結果、『自由の杉』は今昔秋田綺譚の中で随一の社会派作品となりました。

 しゃおたいさんはこの作品で、“キリシタンへの迫害”という歴史に取材しつつ、キリスト教や江戸時代といった個別の事物を越えた、人間における本質的な“何か”を描きました。
 その物語を絵で表現したのは、コルドロンのリーダーのJUMBOさん。『うぶめの怪』に加え、本作品も担当です。「歴史を学び、語り継ぐ」ということに大きな重責を感じられたそうですが、様々な「動き」を感じさせる見事な絵巻を完成させました。

 二人の男の運命はどのような行く末を辿るのか。
 そして、タイトルの『自由』とは、いったい何を意味するのか。


 ぜひ、会場で見届けてください。



ブログ用

◎開催日時
5月3日(土)9:00~19:00
5月4日(日)9:00~16:00

◎開催場所
横手市交流センター「Y2プラザ」・1階オープンスペース
アクセス

◎主催
創作集団コルドロン

◎入場無料です!

◎展示作品
『今昔秋田綺譚』 6作品(巻物7本・デジタル展示1本)
『秋田の仰事』   1作品(巻物1本 ※)

※秋田県にゆかりのあるクリエーターの皆様に、
 「秋田の行事」をテーマに自由な発想で描いてもらった作品を繋げた連作絵巻です。
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| 今昔秋田綺譚 | 17:00 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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